先日、ご近所さんから、春の山菜として、北海道ではお馴染みの行者ニンニクをいただきました。時期的にはそろそろ終わりかな。
アイヌネギやヒトビロなどとも呼ばれる行者ニンニクは、この時期だけの山菜として人気があって、お店にも並ぶのですが、なかなか高価なんですよね(汗)ありがたいことです。
毎年、季節物ということで、ちょっとだけジンギスカンなどで炒めて食べているのですが(家庭菜園でも栽培してます→ちょっと育ち過ぎちゃったけど、行者ニンニクを今年もちょっとだけ収穫: 小梅太郎の「そこそこ家庭菜園」)、その際の下処理は、ただ根元の硬い赤紫色の皮をペリッと剥いていただけなんですが、今回はご近所さんの助言もあって、下処理を茹でて行いました。
行者ニンニクの下処理(今回は茹でて)
ご近所さんの助言は、さっと茹でると、根元の赤紫色の皮が剥きやすくなって、その後もそのままいろんな調理に使えるとのこと。下処理を茹でて行うというのは、聞いてはいたものの、今回始めてやってみました。
行者ニンニクを水で洗い、沸騰したお湯に最初は茎の方から入れて、次いで全体を沈めて茹でます。茹で時間はほんと1分程度とすぐです(茎の部分を触ってしなっとしている感じです。火傷に注意です)。
それらを冷水にとって、根元の赤紫色の皮を指でこするように剥くと、するっと1枚だけ綺麗に剥けます(薄皮が残ることもあるので、これも綺麗にとりました)。
水を取り替えて、もう一度洗って水気を絞れば、下処理終了です。
茹でてあるので、この状態からすぐに醤油漬けにしたり、卵とじにしたりできるんですよね。で、今回はめんつゆ漬けにしました。
行者ニンニクのめんつゆ漬け
めんつゆの濃さは好みですが、今回は味を見ながら、結局、同量の水で薄めて使いました。
下茹で(下処理)した行者ニンニクを半分に切って、容器に入れて、水で薄めためんつゆを入れればOKですね。
今回は冷蔵庫で30分ほど置いてからと、翌日にと、2回に分けていただきましたが、もちろん、長く漬けると味が染み込みます。
行者ニンニク特有の、それこそニンニクのようないい香りがして(強烈な匂いとも言えますが、これがいいんですよね)、シャキシャキッとした歯ごたえも残っていて、これは本当に美味しいです。
ちなみに、この行者ニンニクのめんつゆ漬けを和風パスタに入れてみたところ、これまたとっても美味しくできました。ニンニクの香りですからね、パスタにも合います。
旬の貴重な行者ニンニク、ごちそうさまでした。
行者ニンニクの注意事項
行者ニンニクは、北海道ではお馴染みの春の山菜ですが、毎年、注意喚起されるのが、毒のあるイヌサフランとの誤食についてで、毎年のように事故のニュースが流れ、時には死亡事故にもなっています。
山菜採りの際はもちろんですが、行者ニンニクを家庭菜園で栽培している方も結構いて(私もですが)、すぐ近くにイヌサフランも栽培していて誤って収穫していまう、という方もいるようなので、注意が必要ですね。
もちろん、素人判断は厳禁ですが、よく言われるのが、茎の根元部分に赤紫色の皮があるのが行者ニンニクで、何よりあの強烈なニンニク臭は行者ニンニク特有のものだそうなので、せめて、家庭菜園で収穫する際は、その匂いはチェックしたいですね。
※参考にしたのは、ちょっと古いですが2016年4月28日付北海道新聞夕刊
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