正月といえば、おせちや刺身などが食卓に並びますが、家庭や地域によって並ぶ料理は少しずつ違うのでしょうね。
我が家では、刺身にうま煮、茶碗蒸しになます、お重には入れないけど、蒲鉾・黒豆・鰊昆布巻き・ハムなどが並びます。
そして、このブログでも毎年紹介してますが、我が家で正月に絶対に欠かせないのが、こちら。
「くじら汁」です。
くじら汁は、私の生まれる前から、我が家の正月の定番料理です。
小樽の市場やスーパーでは、年末になると、正月用として、塩蔵のくじらの脂身が、一斉に店頭に並びます。
なので正月にくじら汁をつくる家庭は、結構多いのでしょうね。
ただ、お店に並ぶのは本当にこの時期(年末)だけです。
もちろん、くじら汁なんて、全く知らないという方も多いでしょうけどね。
毎年引用してますが、くじら汁についての説明です。
くじらの本皮(皮のついた白い脂身)を塩蔵したもの(塩くじら)を用いた汁物。塩くじらを薄切りにして熱湯で塩分や脂分を除き、野菜などとともに煮てみそ・しょうゆ・塩などで調味したもの。◇北海道・道南地方などでは正月料理として、また夏には新潟ではなす、山形ではじゃがいもなどを取り合わせたみそ味のものが作られ、ほかにも各地に郷土料理があるが、いずれもくじらが入手しにくくなったことから作られることも少なくなっている。
鯨汁(クジラジル)とは - コトバンク
薄切りにしたくじらの脂身は、脂抜きのためにさっと湯通ししてから使うのですが、詳しい作り方については、いつものことながら、以前のこちらの記事にざっくり書いてるのでどうぞ。
→正月の料理から〜くじら汁: 小樽で家庭料理
使っている具材は、その他には、細竹、ふき、ごぼう、にんじん、高野豆腐、わらび、白こんにゃく、そして、味が出るので骨付き鶏もも肉を1本入れてます。
細竹(ネマガリダケ)は必ず入れるのですが、今年は山菜の時期に知人からいただいた水煮を使わせていただきました。ありがたいです。
これらの材料を大鍋に入れて、出し汁で煮るんですが、味付けは基本醤油と塩のみです。いつもは塩漬けの山菜を使ったりして、塩気が汁に染み出てくるのですが、今回は塩漬けは使ってないので、そのへんは塩加減を調整します。
できた後は、鍋ごと寒い場所(我が家は玄関)に置いておくと、味も染みますし、表面に脂が固まるので、それを取り除くと脂っこさが和らいで、食べやすい味になります。
でも、そのくじらの脂がいい味出すんですよね。で、その旨味をまた具材が染みて、時間とともにどんどん美味しくなるんです。
といっても、これだけ作っても、正月の三が日で食べてしまうんですけどね。
そして、我が家の雑煮は、このくじら汁に焼いた餅を入れたものなんですね。
いつもは雑煮用にと味を整えるのですが、今年のくじら汁は、味を整える必要のない美味しさだったので、そのまま餅を入れていただきました。
ということで、今年も美味しくいつもの正月を過ごせました。
くじら汁は、我が家の大切な家庭料理ですね。
ごちそうさまでした。
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